私は心配性

私は本当に心配性だ。自分で言うのもなんだが、実家こそ貧しい部類だったが現在は結婚し家も出て、特に大きな心配事もなく暮らしていけてると思う。

 

それなのに、私はいつも何かの不安に駆られている。病気になるかもしれない、明日は目が覚めないかもしれない。夫がお腹が痛いと言っている。病気じゃないか?

家族から連絡が返ってこない日には、何かあったか!?と、一日何も手につかなくなる。とにかく日々何かがこわい。(だいたい健康についての不安)

夜中にはよく、「この先どんな痛いことが待っているんだろう」なんて驚く程抽象的な不安に駆られる。

ちなみに閉所恐怖症だから宇宙船に閉じ込められることを想像して発狂しそうになることもある。

とにかく私は面倒くさいやつだということは自覚している。精神科にいくようなことではないが、昔から心配性なのだ。

 

ちなみに、自分の暮らしが現在平々凡々いわゆる幸せだということも、人に言われたらそうだよねと否定はしないが、自分の心はそうは思っていない。幸せを信じるのがこわい、幸せだ!と喜んだ途端に起こる次の悲劇がこわい。

とにかく幸福度のハードルが高い、損な性格だ。

 

そんな今日、いつもいつも夜中に不安に駆られることのトップ3を争う、

「いつか痛いことが起こる」が起きた。

 

私は現在仕事はしておらず家に子供とこもっている。

だいたい昼前に子に離乳食をやって、なんとなくその流れで夫の夕飯を作る。

(ここで夫の、というのは、夫が夕飯がいらなければ私は自分のご飯なんぞ米と納豆で済ますからだ。作れば私も食べるけど、"二人の"夕飯じゃなくて"夫の"夕飯を作る気分になる。なんか嫌な嫁だ。)

 

我が家のサラダは大体レタスかキャベツ。

今日はキャベツにしよう、そして特大のキャベツスライサーを手に取った。これ、キャベツ半玉一気にスライスできるくらいでかいやつ。

さらっさらってスライスできるから楽チンなのだ。でも事は起きる。

そう、完全に慢心だった。スライサーにはちゃんと注意書きがある、指に気を付けろと。

思い出してもぎぇ!!てなる

 

あー痛かった 本当に。薬指をやった。

ここから私は大袈裟に騒ぎます。

 

最初はパニックだった。

「あ!これやったわ!」

指を見るとどんどん血が出てくる。赤いな!

とりあえず水で流す、痛い、水が痛い。

 

とりあえず絆創膏だよね!?安直な考えで絆創膏をとりに走る。でも絆創膏はっても止まらない血、白いところじゃ飽き足らずぜーんぶ血で染まる、ああ痛い

血もそうだけど、スライサーで指を切るという事実がショック、

スライサーで指を切る、私が??私が切ったの??スライサーで??痛くない?そんなの痛いに決まってるよね。指先くっついてるよね、、?(くっついてる)

 

ここで私は強烈な目眩と冷や汗と吐き気をもよおす。今となっては大した出血じゃなかったろうけど、あの時は救急車呼んだ方がいいのでは!?レベルで出血してるように思えた。

でも指先もくっついてるし、呼ぶ事はない。

 

すぐにスマホで包丁 ゆびきった みたいに調べた。

とにかく流水でしばらく流してタオルで抑えるんだって、心臓より高くして。消毒液はその時は使うなと書いてたな。家にないけど。

(心配性だけど面倒くさがりなのでいざという時のことはあまり知らないし備えも甘い。反省。)

 

死ぬ思いで一度貼った絆創膏をはがし、強烈な吐き気と戦いながら再度流水で流す。でも立ってられない。無理だ、無理無理座りたい横になりたい。

 

前までの私ならまじでその場で横に倒れ込んであーもう一回寝とこおやすみなさい。くらいに思ってたかもしれないけど、なんたって子がいる。ベビーゲート揺らして遊んでる。ここで私が気を失ったらこの子はどうなる!?

気を立て直す。

 

多分30秒くらい流したけど気持ち悪すぎて立ってられなくて、タオルで指を包みこんだ、そしてソファに倒れこんだ。

 

冷や汗がすごい。普段かかない顔にもしとしと冷や汗が。全部ソファに流れる。

このソファ、まあまあいい値段する皮のやつなんだよな。無駄に濡らすのやだな。

と考える。不思議、人間てパニックな時どっか冷静な自分がいるよね。

 

ちなみにその時子は私によじ登るし顔はつねるし髪はひっぱるしこっちもこっちでてんてこまいでほんと白目向きそうだった

 

動けるようになってから絆創膏を貼ったときにはもう血も止まってて吐き気も治って、

激務中であろう夫にライン攻撃。

さぞうざかっただろうな、ニート嫁がスライサーで指を切った話。知らんがな。てなるよな。

 

もちろん帰ってからも一から全部話した。指を切った後の導線、どう倒れこんだかまで全部説明した。

慰めてほしいんじゃなくて、自分の中のパニックとトラウマにけりをつけたかっただけよ。

 

小さい時もキュウリのスライサーで指を派手に切ったのがトラウマだったんだけど、

I字型?まっすぐの剃刀のフタをあけるときに指を切ったのもトラウマ。刀を鞘から出すときに指を切っちゃう感じ

 

なぜ心配性なくせに慎重に生きれないのか

自分が失敗することが分かってるから心配性なのか。自分には自信ないけど、自分が心配する未来はあたる自信がある。

 

ああ、明日からキャベツすれるかな。

心配事とトラウマだけが増えていく。

 

とにかく私は本当に今日、すっごい痛かったのだ。

出産した時、

「この先どんなに痛いことがあってもこれに比べればマシって思えるわ!」

て言ってたよね、私。

そんなことないよ、痛いものは痛いの。

別物なのそれは。

 

そして、今日起きた出来事が今後子に起きたらどうしよう。痛いだろうな、かわいそうに、どうか一生無傷でいてくれ。と願うばかりだった

 

とゆーか七夕だったからまじで願った

家族と親族の一生の健康と幸せを。

 

おしまい